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映画『友だちのうちはどこ?(1987年)』感想・考察|一冊のノートが繋ぐ友情と葛藤の旅
2025/12/3
ノートを返すために、ただ「友だちの家」を探すーー。 『友だちのうちはどこ?』は、子供の純粋な優しさと責任感が、静かな村の風景の中で胸を打つ物語。 今回は、小さな行動が繋ぐ友情と、その裏に潜む社会の景色 ...
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SF・アドベンチャー ドラマ・コメディ 史上最高の映画100本
【エンパイア誌100本・第76位】『時計じかけのオレンジ(1971年)』感想・考察|自由を奪われた少年と、国家が生んだ新たな怪物
2025/12/3
無邪気でどこかクレバーな少年アレックスは、体の中に「悪魔の衝動」を飼っていはいたものの、やがて政府によって「とんでも心理療法」としか言いようのない《ルドビコ式心理療法》の〈実験台〉にされ、自由意志と選 ...
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映画『グリーンブック(2018年)』感想・考察|「違いよりも、通じ合うものの方が大きかった友情の旅。
2025/12/2
人格も性格も生き方もまるで違うふたりが、長い旅路の中で少しずつ「心の距離」を縮めていくーー。 映画『グリーンブック』は、違いよりも通じ合うものの方がずっと大きいことを、静かに、確かに教えてくれるロード ...
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【エンパイア誌100本・第21位】『2001年宇宙の旅(1968年)』感想・考察|未知への旅と哲学的な問い
2025/12/5
人類の進化と宇宙の神秘を描いた傑作映画。 21世紀の視点で振り返ると、その哲学的問いかけは今も新鮮だ。 今回は、未来への希望とその先にある絶望を壮大に表現した本作を、時代背景も交えて考察してみました。 ...
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映画『沈黙-サイレンス-(2016年)』感想・考察|沈黙の中に聞こえる「信仰の深み」
2025/12/5
時間は静かに流れるが、心への衝撃は静かじゃない。 遠藤周作の原作をスコセッシが映像化した『沈黙-サイレンス-』は、信仰とは何か、人を救うとはどういうことかを観る者に問いかけてくる重厚な作品です。 今回 ...
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【エンパイア誌100本・第52位】『ウエスタン(1968年)』感想・考察|荒野が終わるとき。本作が描いた時代の喪失
2025/12/6
荒野に風と銃声が消え、人間の営みだけが残されたとき・・・。 『ウエスタン』は、銃撃戦の華やかさの裏に、変わりゆく時代と残酷な現実を冷たく映す西部劇の傑作。 今回は、ガンマンでも英雄でもない「時代の境界 ...
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映画『ベニスに死す(1971年)』感想・考察|ベニスの光と影。美への執着が人を破滅へ導くとき
2025/12/6
ベニスの眩い光の中で、アッシェンバッハの心は静かに崩れていく。 美に憑りつかれた先に待つのは救いではなく、深い影だけだった。 今回は、この耽美的な悲劇がなぜ破滅へと向かうのか、その核心を考察してみまし ...
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映画『ボヘミアン・ラプソディ(2018年)』感想・考察|フレディが遺した魂の炎、Queenが鳴らし続けるメロディ
2025/12/7
フレディ・マーキュリーという唯一無二の存在は去っても、Queenの音楽は今も世界中で鳴り響いている。 この映画は、彼の孤独と輝き、そしてバンドが紡いだ「魂の炎」をまっすぐに描いた一作。 今回は、フレデ ...
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【エンパイア誌100本・第50位】『アラビアのロレンス(1962年)』感想・考察|英雄の栄光と、失われた誇りの狭間
2025/12/7
果てしない砂漠の彼方で、ひとりの青年が「英雄」として祭り上げられ、そして静かに崩れていく・・・。 『アラビアのロレンス』は、栄光のきらめきとその裏で失われていく誇りや矛盾と向き合う姿を壮大なスケールで ...
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映画『荒野にて(2017年)』感想・考察|失われた家族、そして荒野が教えた再生の物語
2025/12/8
少年チャーリーと殺処分決定の馬ピートの旅は、静かな風景とは裏腹に、容赦ない過酷さに満ちている。 頼れるものが崩れ落ち、どん底まで追い詰められた先に見つかったのは、ほんの少しの安堵だけ。 けれど、その小 ...