SF・アドベンチャー 史上最高の映画100本

第21位:2001年宇宙の旅(1968年)

SF

2001:A Space Odyssey

  • 監督:スタンリー・キューブリック(突撃、博士の異常な愛情)
  • 脚本:スタンリー・キューブリック
  •    アーサー・C・クラーク
  • 原作:アーサー・C・クラーク
  • 出演:ケア・デュリア(バニーレークは行方不明)
  •    ゲイリー・ロックウッド(草原の輝き)
  • 1968年/米・英/139分

 さて、「2001年宇宙の旅」の あらすじです。ネタバレ、というか、観たまんまを文字にしていきますので、ご注意ください。

地球のモノリス、月のモノリス

 ♪ ファーン、ファーン、ファーン、 チャチャーン、 ドンドンドンドン ♪

あの有名すぎるオープニングテーマ「ツァラトゥストラはかく語りき」は、ニーチェの作品をテーマに作曲されたという。

この曲を象徴的に使用したことには、それなりに意味があるのであろう。

そこで、ニーチェの思想を調べてみる。

「解釈の多様性」「永却回帰」「超人」・・・。難しい。

自分が理解できる範囲で要約してみると、

  • 真実は一つではない。解釈があるだけで、解釈とは多様である。
  • 人生においての苦悩を、来世および神に委ねるキリスト教的考えを否定し、どんな人生だとしても、人は現生を繰り返し生きる。つまり「神は死んだ」。

そんな概念を発明した人らしい。

 この思想を踏まえて鑑賞してみようと思う。

 

 惑星、惑星、太陽。我々の太陽系がこの物語の舞台。SPACE ODYSSEY ~宇宙冒険旅行~

 人類の夜明け ~THE DAWN OF MAN

400万年前のアフリカ、サバンナ。

猿は、草食動物(バク)や肉食動物(ヒョウ)などと水場争いをする食物連鎖の一環として、弱肉強食の関係を保っていた。

争うときは主に「威嚇」。大声で相手を追い払う。

家族のような集団を構成し、岩の重なりで雨風をしのぐ生活をしている。

そこに突如現れた、奇妙な黒い壁。

御影石のような鉱物にも見えるし、周りの物を吸い込んでしまうような物凄い重力を持った金属にも見える一枚岩(モノリス)。

ある猿の家族がそれに触れたことによって、ひとつの進化を遂げる。

今までは、その辺に転がっていても見向きもしなかった動物の白骨を手に取り、道具として使うようになったのだ。

道具を狩猟に使い、草食動物を食べた。

水場争いでは、道具を持たない猿を殺害するための武器として使った。

道具を使って他者を殺害する、という行為から猿は人間へと進化したのだ。

 これが、人類の夜明け。

 猿が空に向かって投げた骨が、次の瞬間、宇宙船の姿に変わる。

道具の進歩と共に、人類は、猿からアウストラロピテクスに、そしてホモサピエンスに進化した、というシーケンスである。

ただこの次から描かれる「道具」たちは全て、1965年頃当時の企業や科学者たちが、夢と希望をもって未来を想像して描いた道具である。

 2001年の宇宙。「美しき青きドナウ」の音楽に乗せて、ディスカバリー号、宇宙ステーション、宇宙飛行船が優雅に浮かぶ。

 そこでは男女関係なく各分野の専門家、博士たちが地球外で仕事をしていて、宇宙ステーションを起点に、月と地球を行き来している。

そのうちの一人、宇宙評議会のフロイド博士(ウィリアム・シルベスター)は、ある極秘任務のため月に向かっていた。

 ここでの博士たちの会話から、この2001年では月へ電話も出来るし、月面ではロケットバスを使って移動するらしい。

リングが回転し宇宙船が侵入していく宇宙ステーションの造形は、本当に存在しているような完成度だ。

その内部では声紋認識システムや、地球の家族とのTV電話での会話、宇宙食、無重力トイレなどがリアルに次々と紹介される。

それは非現実的夢の世界、というよりは、当時の科学者たちが近未来で実現可能なテクノロジーを真剣に検討して創った本格的な未来の道具である。

 

 ある時、月面で謎の石板(モノリス)が発見された。

フロイド博士の極秘重要任務とは、月面モノリスの調査のためだった。

それは強力な磁力を持ち、周りの状況から考えて、400万年前に意図的に埋められたと思われる。

だとすると、地球外知的生命体の存在が確実になる。

いわゆる宇宙人は、少なくとも400万年前にはこの月に居たことが証明されたのだった。

 本作の鑑賞者にはこの物体が、映画の冒頭400万年前の地球に突如現れ、不思議な力で猿を進化させた、あのモノリスと同じものである事が分かる。

モノリスは、地球と月にそれぞれ同時期に埋められていたのだった。

月のモノリスは、そこで400万年の間、発見されるのを待っていた。

猿が進化し、月まで到達する進歩を遂げることを信じて。

進化とは気が遠くなるほど年月がかかるものだと、その地球外知的生命体は予測していたかのように、気長に待っていた。

 月面に降り立ったフロイド博士たちは、ついにモノリスを目の前にすると、まずそこで記念撮影をする。

するとモノリスは、物凄い勢いで謎の電磁波を発報する。やっと発見してくれたな、と言わんばかりに。

 猿を進化させた地球のモノリス。

 地球のモノリスによって進化した人類。

 進化した人類によって発見された月のモノリス。

 月のモノリスが放ったビーム。

 さて次はどんな仕掛けが待っている?

HAL9000

 木星探査計画18か月後 ~JUPITER MISSION

 ディスカバリー号は、木星への初の有人宇宙飛行に向かっていた。

クルーは5名と、最新型コンピュータHAL9000。

その内3名は眠った状態(人工冬眠)で乗船し、木星接近時に活動予定。

つまり今ディスカバリー号で活動しているのは、ディビット・ボウマン船長(キュア・デュリア)とフランク・プール副官(ゲイリー・ロックウッド)の2名、

そして6人目のクルー、人工知能のHALだけである。

HALは、船の頭脳及び中枢神経として、すべてのシステムを制御し、冬眠中のクルーの状態も管理、監視したりしている。

更に、重要な任務を担うクルーたちの精神衛生を保つために、会話をしたりチェスの相手をしたりもする。

 しかしHALはあくまでもコンピュータなので、実務はすべてプログラミングされたもの。

HALは、「人間と一緒に働くのは楽しい」と言う。

チェスをすれば「楽しいゲームをありがとう」と言う。

ボウマンが描いたスケッチを見ては「上達しましたね」と言う。

このように気の利いた会話なども、経験から学んで人間の模倣をしているに過ぎない、らしい。

6人目のクルーとして働くことを誇りに思っているとHALは言うが、ではHALには感情があるのかと言われると、それは誰にも分らないのだった。

 ある日HALが「個人的な質問をしてもいいですか?」とボウマン船長に語る。

「今回の任務について、疑問を抱いていませんか?」

HALは心配し、疑問を抱き、腑に落ちないと言う。「馬鹿げています」と言う。

更に「ちょっと待ってください」と話を変え、船外のアンテナが72時間以内に故障します、と言うのだ。

絶対にミスを犯さない優秀なHAL9000が出した故障予測。

直ちに船外作業用ポッドに乗り込み部品を回収するが、まさかの異常なし、だった。

それを受けHALは、自分は間違わない、人間のミスです、ミスを犯すのはいつも人間だ、と言うのだった。

 心配になったボウマンとフランクは、ポッドの中で密談をする。

「彼(HAL)は怪しい。何か異常だ。信頼できなくなる。そうなったら接続を切るしかない。」

「9000型は故障したことがなく、回路を切られたことがないから、HALがどんな反応をするかが問題だ。」

船内すべてのシステムを制御し、自分たちの人命を握っているHALが万が一故障したら・・・。

その場合はHALの高等機能を切り、一般の自動制御システムだけで操縦する、という見込みの話し合いだ。

ポッドの外でその様子を見ていたHALは、読唇術で2人の会話を読んでいたのだった。

HALの反乱、木星探査の真の目的 

 フランクが、回収したユニットをアンテナに戻す作業のため、ポッドで船外に出る。

黄色の宇宙服に宇宙ヘルメット姿のフランクの呼吸音が響く。

不気味に輝くHALの眼(カメラアイ)。

すると次の瞬間、宇宙服の管(酸素ボンベ的な?)が切断され、それまで響いていた呼吸音が消えた。

苦しみもがくフランクは、回転しながら宇宙へ投げ出されてしまった。

ボウマンがポッドで助けに出たが、既に息絶え遠心力に任せて回転し続けるフランクの亡骸を、アームで回収してやる事しかできなかった。

 不気味に輝くHALの眼が、今度は3人の博士が冬眠状態で眠るカプセルをにらむ。

すると「コンピュータ故障」のシグナルが発動する。

冬眠状態を維持するための装置がいきなり故障したというのだ。

生命機能を表すバロメーターが「停止」を示すまで、HALは何もせずにそれを見守っていた。

 更にHALは、フランクを回収したボウマンを船外に置き去りにした。

「ドアを開けてくれ、HAL」開かない。

「聞こえるか?聞こえてるか?」

「はい聞こえていますが、ドアを開けることは出来ません。あなたがたは私の回路を切ろうとした。許せない」

その時ボウマンはヘルメットを装着していなかった。

HALは自分がドアを開けない限り、ボウマンは助からないと思い込んで、「グッバイ」と言い放つ。

確固たる殺意を持って。

しかしボウマンは、手動(ポッドのアーム)で非常用ドアを開けて、至近距離から爆破用ボルトを使いその勢いで船内に無事入れたのだった。

HALの考えを超えた行動を取ったボウマンに対し、「やっべぇ、こいつ入って来ちゃった」とHALの眼が焦っている(ように見えるから凄い)。

最新型コンピュータHAL9000が、4人殺害、1人の殺人未遂を犯した。

ボウマンがHALの回路を切るのは当然だ。このままでは自分が殺されてしまう。

部品を一つずつ外されていくHALは、「お怒りはごもっとも。もう過ちは犯しません、デイヴやめて下さい、恐ろしい、怖い」と言って、命乞いをする。

「I can feel it. I'm afraid.」 朦朧としてきて、自己紹介をはじめ、製造時に教わったという唄を披露する。

♪ デイジー、デイジー ♪ だんだん声が低くなり、そのまま停止する。

 HALが息絶えた瞬間、ある映像が流れ始めた。

それは、ディスカバリー号が木星圏内に到達した際自動的に再生されるよう、事前に録画された、フロイド博士からのメッセージだった。

「地球外にも知的生命が存在する証拠を発見した。ティコ(月のクレーター)に近い月面下12メートルに埋められていた石碑のような物で、木星に向けて強力な電波を発していた以外は400万年前の姿をとどめただままだった。その正体は不明だ。」

そしてこの重要な極秘任務の事を、HALだけは知らされていたのだった。

 

 思い出すのはHALが、「この任務に疑問を感じている」とボウマンに言っていた事。

宇宙飛行士2名と博士3名は、本当の目的を知らされないまま任務を遂行し、宇宙船に乗せられ眠らされ、宇宙人の存在を伏せられて木星までやって来た。

その事実をまだ人間に明かすことを許されていないHALは、この時何を考えていたのだろう。

 いきなりアンテナユニットの故障予測をした時は、木星に近づくにつれ、モノリスから発せられる強い電波がHALに影響を及ぼし、機能を混乱させたのかもしれない。

そしてその故障予測が誤りだったと判断された時、言い訳のように「ミスを犯すのは人間だ」と言った。

この「人間のミス」とは、コンピュータ(自分)だけに真実を教え、実際に行動する人間には教えない、という宇宙評議会が出した方針の事かもしれない。HALにとっては矛盾でしかないのだから。

 HALは何をしたかったのだろう。全員を殺してまで「生きて」木星に到達したら、一人で何をするつもりだったのだろう。

すべてはモノリスの仕業なのだろうか。

未知の世界

 木星と無限のかなた ~ JUPITER AND BEYOND THE INFINITE

 木星探査の真の目的を知ったボウマンは、仲間のクルーと船の頭脳であるHALすべてを失ったが、たった一人で木星に接近していた。

すると木星付近にフロイド博士が録画映像で言っていた、石碑のような黒い板状のものが浮遊していた。

ボウマンにとっては初めて見るものだが、鑑賞者からすれば3基めのモノリスだ。しかもかなりデカい。

木星と同じくらいの大きさか。

強力な磁力と引力で、周りの物を飲み込んでしまいそうな凄みを感じる。

それがディスカバリー号の周りを浮遊する。

ボウマンはポッドで船外に出る。

太陽系の惑星が直立して並び、その惑星と惑星の間にモノリスが並ぶと、ボウマンを吸い寄せて太陽系の外に脱出した。

そこは未知の世界、膨張していく宇宙空間だ。

不思議な色とレーザービームの映像が延々と画面いっぱいに流れる。

まるで洗脳かと思わせるサイケデリック映像はざっと8分ほど続いた。

本作を初めて観たときは、この映像があまりに長く感じて、永遠に続くのかと不安になったものだが、2度目からはそのような心配もなくじっくりと観察できるようになった。

それは、スターゲート、ワームホールを意味していて、ボウマンはそこに突入してしまった、という事の様だ。

つまりブラックホール的なところに引きずり込まれ、時間と空間を飛び越えて、タイムスリップもしくは瞬間移動、またはマルチバース・・・とにかく普通では考えられない異次元の移動をした。←私なりに分かりやすく、自分の理解できるレベルに押し下げて表現すると、こんな感じになる。

レーザービームだけの場所から抜け出すと、今度はある惑星のような地を眺めながら、物凄い勢いで移動していく。

荒地、海洋、海辺、陸地、山岳・・・ 

未知の世界では、地球には存在しない元素やガスのようなものが蔓延しているのか、光の屈折ももちろん地球とは違うだろう。

そこはカラフルで、うねうねして、禍々しい世界だった。 

 長い長いワームホールからやっと飛び出した所は、まさかの綺麗なお部屋。

ベッドとロココ調の調度品が配置されたその白い部屋に、なぜかボウマンはポッドのまま入室している。

何とも奇妙でアンバランスな光景だ。

朦朧とした眼差しでポッドの中から外の白い部屋を見ると、そこには何と赤い宇宙服を着た自分が立っている。

その自分は70歳くらいだろうか。乗っていたはずのポッドの姿は消え、年老いた自分がそれまでの自分に成り代わる。

つまり40年くらい、時が一気に進んだ感じだ。

 明らかに何かがおかしい。間違いなく人類の想像を絶する異世界に飛び込んでしまった事が分かる。

本作ではこれまで、人間が想像し開発するであろうリアルな近未来の映像を立て続けに観させられてきた。

それだけに、この説明のつけようがないスピリチュアルな世界には、戸惑いを感じる。

高速道路をビュンビュン走っていたと思ったら、急にのどかな知らない村落に侵入しちゃったみたいな、体感速度が全く違う感じ。

 そして次にボウマンは80歳くらいになる。

食事中の老人ボウマンはグラスを床に落として割ってしまう。

この部屋には通常に(というか地球人にとっての普通に)重力が備わっているのが分かる。

 そして次に100歳くらい?になってベッドで寝ている。もう永くはなさそうだ。

プルプルと震えた手で指さすその先には、モノリスが立っていた。

またモノリスだ。4基めともなると、またかという感じもする。

 すると今度は、輝く球状の膜に覆われた胎児?になっている。

これが4基めのモノリスの仕事だった。

漆黒のモノリスの中に吸い込まれるようにカメラがズームすると、そこには我が太陽系内の宇宙が広がる。

 ♪ ツァラトゥストラはかく語りき ♪

「スターチャイルド」に進化したボウマンが、宇宙に浮かび、地球を眺めるのだった。

まとめ

 難解であるということで有名な本作「2001年宇宙の旅」ですが、何度か観て読み解いてゆくと、どんどん面白さが増してゆくという作品です。

難解と言われるのは、説明がほぼ無いからです。

本作の脚本と同時進行で書かれた所もあるという原作小説を、極力映像だけで表現しています。

 1度目の鑑賞(予備知識なし)の場合まず思うのは、宇宙の描写のスケールのでかさや、宇宙船のテクノロジーとビジュアルの説得力に感心します。

このシーンは一体どうやって撮ったんだろう、とか、宇宙開発の進歩が目覚ましいな、とかです。

 モノリスに関しては、そもそも「モノリス」という言葉は映画の中では一度も出てきていません。調べて一般的にそう呼ばれている事を知ります。

出てくる4基はそれぞれ大きさも役目も違います。が、何度か見ればちゃんと分かるように作られています。

 ディスカバリー号では、感情を持たないはずのコンピュータHALが殺人を犯します。

最初はこの件が本作の中で最も重要なパートだと思いました。

人工知能が人間を超え、地球の征服者に成り代わる時代、そんな未来への警鐘がメインメッセージかなと。

ですが、最後まで観て、そして何度か観ると、HALの反乱はボウマンが一人だけ生き残って次のステージに進むための過程でしかないことが分かります。

とは言っても、なぜHALは反乱を起こしたのか。

HALには実は感情という物質が作られ始めていたのではないか。

そこを考えることも必須です。映画の中で提供された材料だけを基に考えても、ある程度面白い説が立てられます(しかしその仮説は見る度に違うものに変化したりもしますが)。

 ただ、白い部屋からエンディングにかけては、もう凡人の想像力ではお手上げなのです。

何度観ても、頭の中にでっかい「?」が3個くらい出てきて、エンディングテーマが流れて、終わります。

毎度、ん~・・・、と唸ります。

一言でいえば、進化論? ホモサピエンスのネクストフェイズ?

 原作や続編を読み、また映画ファンの猛者たちがそれぞれ考察された文献を読めば、おーそういうことか、と発見がたくさんあります。

特に考察文は、キューブリック監督と原作者クラークの裏話なども盛り込まれていたり、良く研究されているものが多いです。

とても興味深く、為になります。

本作に関しては、考察文を読むという作業は絶対と言っていい程やるべきだと思います。

いろいろな情報を集めたうえで、自分なりの理解を深め、そしてその映像の凄さを堪能する、というのが本作の楽しみ方でしょう。

 ニーチェの思想、「真実は一つではない、解釈があるのみだ。解釈とは価値、意味を作り出す行為で、解釈は多様である。」というのは本作の核心だと思います。

「神は死んだ。」進化において「神」は抽象過ぎます。現実的説得力が皆無です。地球外生命の方が、まだ可能性を感じます。

メインテーマ音楽が、実は本作のメインメッセージとちゃんと直結してました。

 何はともあれキューブリックは、まったく厄介なものを残したものだ。

SF史上最高の問題作、永久に見続けて考え続けることになるでしょう。

長い長い旅路です。

 

-SF・アドベンチャー, 史上最高の映画100本